高齢者が楽しく行えて、心身ともにリフレッシュできるスポーツに関するレクリエーションは、体を使うレクリエーションとしておススメです。
ただ、スポーツというと体の動きが激しく、高齢者のレクリエーションには不向きというイメージを持たれていないでしょうか?
身体能力が衰えがちな高齢者でも、楽しめるスポーツとして、注目されているのが「ボッチャ」です。
ボッチャは、もともと重度の四肢機能障害のある方でも行えるように考えられたスポーツなので、高齢者にとっても楽しみながら行うことができるのです。
障害のある方や高齢者が楽しむことができるスポーツ「ボッチャ」について詳しく解説をします。
ボッチャとは?
ボッチャはイタリア語で「ボール」を意味し、ボールを使って行うスポーツです。重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツです。ヨーロッパが発祥で、パラリンピックの正式種目でもあります。
パラリンピックの正式種目ということは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックによって、さらに話題になるかもしれません。
実はボッチャが最近注目されてきている大きなきっかけとなったのが、小池都知事がボッチャをアピールしたことをメディアが取り上げたからです。
EXILEのÜSAさん・TETSUYAさんが小池都知事と対決したこともあって、オリンピックに比べて話題性が少なくなりがちなパラリンピックにも注目してほしいということです。
「チャレスポ!TOKYO」ボッチャ対決は、EXILEのÜSAさん・TETSUYAさんチームが小池知事・三宅選手チームに勝利!このあと13:30からのステージはEXILEのお二人による「みんなで一緒にダンス体操」です!https://t.co/g9yapPJQ9m #チャレスポ pic.twitter.com/YzQKrhquNg
— スポーツTOKYOインフォメーション (@sportstokyoinfo) January 9, 2017
ちなみに結果はEXILEチームが都知事チームに勝利したようです。
ボッチャのルール
ボッチャのルールですが、とてもシンプルなのが特徴で、誰にとってもわかりやすく行いやすくなっています。
ボッチャの正式なルールは、
白い的となるボールを中心に置き、そのボールに向けて自分のボールを投げます。
ボールは、赤・青のそれぞれ6球ずつで、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに的玉に近づけるかを競うことになります。
高齢者のレクリエーションとして行うのであれば、本格的なルールよりももっとシンプルにするのがおススメで、的玉に一番近づけた人が勝ちという感じで良いでしょう。
赤と青のボールを6球づつ用意するのも大変ですし、あまり正式なルールにこだわることもないでしょう。
こちらが競技としてのボッチャの紹介動画です。皆さん真剣なまなざしが印象的で、まさに勝ち負けを争う競技スポーツという感じです。
こちらは高齢者レクリエーションとして、行われた動画です。こちらはより緩さを感じるスポーツになっていることがわかるでしょう。
動画をご覧になると、ボッチャの大体のイメージがわかると思いますので、確認して次のレクリエーションのネタとして活用してください。
道具はどうしたら良い?
ボッチャの道具となるボールですが、人工皮革の柔らかい特別なものです。ちなみにボッチャはこんな鉄製のボールで行うというイメージを持つ人もいるかもしれません。
鉄製のボールを使うのは、ボチャではなく「ペタンク」です。鉄製のボールなんてとても危なくて、高齢者のレクリエーションとしては無理ですよね。
人工皮革のボチャのボールは、これに比べて柔らかくて安全性も高いのですが、実はとても高価なものなのです。
ボチャはまだまだマイナーなスポーツですから、大量に生産できないため、最低でも3万程度とびっくりするような価格です。スポーツ大会のように定期的なイベントとして行うのでもない限り、デイサービスや施設では難しいはずです。
道具はそれほどこだわることなく、100均で買えるカラーボールでも十分に楽しむことができます。
カラーボールを使ったレクリエーションは他にもこんなものがあるので、カラーボールを常備しておくだけで、いろんなレクリエーションのネタとして活用することができます。
いかがでしょうか?ボッチャは東京パラリンピックに向けて、これからますます話題になるときも多いはずです。いち早くレクリエーションのとして取り入れてみてください。