認知症高齢者の見守りに GPS端末の普及が待たれます

 

高齢者の認知症は切実な問題で、65歳以上の高齢者のうち認知症を発症している人は2012年時点で約462万人が推計されています。実に推計15%ほど割合の数にのぼります。

 

ただ、この数字は今が最悪の数字というわけではなく、今後ますます認知症患者の数が増えていくと予想されています。

 

将来的には認知症発症者はますます増加する傾向で、2025年には730万人へ増加していき、65歳以上の5人に1人が認知症を発症すると推計されています。

 

認知症の症状は様々なものがありますが、徘徊をして迷子になる人も多く切実な社会問題になっています。徘徊の対応はご家族にとって、とても大変で介護の疲れも相当なものになりがちです。

 

そんな認知症の徘徊ですが、認知症による徘徊の見守りで利用されてきているのが、GPS(全地球測位システム)の技術。スマホでもGPSが搭載されていますが、介護にも活用がされています。

 

徘徊して行方不明になったとき、家族らがGPSをもとに現在位置を調べ、早期に居場所を発見することになります。認知症高齢者は同時に身体の問題もある場合が多々あるでしょうから、居場所が分からないと本当に心配になります・

 

行方不明が心配で仕事も手につかず、介護離職をすることになって社会的な損失となりますが、高齢化が進展している日本では非常に大問題です。そこで行政もいろいろ対策を講じています。

 

名古屋市ではそんなGPS端末をテストとして希望者に配っています。

 

愛知)迷った高齢者捜す端末 名古屋市でテスト配布中

朝日新聞

 

GPS端末は福祉用具としてレンタルできますが、情報が少なかったり費用面の問題もあり、本格的な普及までは至っていません。

 

名古屋市のような例が今後全国に広がると、徘徊の予防にもなり介護離職防止にもつながることにもなるでしょうから、他の自治体も追随することが期待されます。

 

名古屋市で配布される端末の名前は「ミマモルメ」。手のひらに収まるほどの大きさで、ポケットや財布に入れて持ち歩けることもできて、会社でも手軽に利用することができます。

 

認知症の症状があると物事を忘れやすいでしょうが、なくしたり忘れたりするのを防ぐため、端末を埋め込める靴も売られているから安心です。

 

端末は2時間の充電で2週間ほど長く使うことができますから、それほど頻繁に充電をする必要もありません。充電を忘れたため、機能が使えなかったということも少なくなるでしょう。

 

ご家族が実際の位置を確認するにはパソコンやスマホを利用し、位置情報システムにログインをして端末の現在位置を確認する事ができます。

 

認知症による徘徊は深刻な問題ですが、このようなGPS端末がより普及することによって、対策にもなります。

 

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