介護施設の夜勤の仮眠の効果は? 眠れない場合の過ごし方

 

介護施設で働くことになると、どうしても必要なのが「夜勤」です。職場によっては交替で夜勤を行ったり、夜勤専属の職員を配置しているところもあります。

 

夜勤の日になると、どうしても眠れなくなるという職員もいるのですが、ほんの短い時間の仮眠でもその効果はあるのでしょうか?それともある一定程度の時間の仮眠は必要なのでしょうか?

 

 

夜勤中の仮眠の効果?

 

介護施設の夜勤中に仮眠時間を設けている所は多くあります。労働基準法では8時間勤務に対して1時間の休憩を与えることになっているため、8時間以上の夜勤なら最低でも1時間の休憩時間を設ける必要があります。

 

ただ1時間となると、仮眠時間としても短いため、交替で例えば2時間、3時間と仮眠を取れるような体制にしている施設も多いでしょう。

 

それでも普段の睡眠時間とは格段に短い仮眠時間。さらに介護の現場では利用者様からのコールがいつなるかがわからず、緊張でまったく眠れないという人もいるでしょう。

 

どうせなかなか眠れないから、いっそのことずっと起きて、明日の夜勤明けに寝ればよいという考えもあるでしょうが、夜勤中の仮眠もできればしっかりととるべきです。

 

なぜなら、たとえ短い仮眠時間でも、身体への効果はかなりみられるからです。短い仮眠時間だといっても決して侮れないのです。

 

 

脳の疲労回復効果

 

人間は眠ることで脳の疲労を回復させています。つまり、夜勤中に眠らないということは、脳への疲労を蓄積させているということになります。

 

年齢にもよりますが、夜通し睡眠できないような状態が1日でもあれば、その回復に相当な時間を要する場合もあるでしょう。若いころは徹夜をしても次の日にぐっすり寝れば大丈夫なのが、歳を重ねることでなかなか回復できないということがよくあります。

 

脳の疲労によって、判断能力や記憶能力が衰えたり、集中力が続かなかったりするので、介護の現場で悪影響を及ぼす場合もあります。睡眠不足が大きな事故を招くこともあるのです。

 

また、日ごろの忙しい業務で睡眠不足が続いたりして、疲労が蓄積されている状況でさらに夜勤で仮眠を十分に取らないとなると睡眠不足が蓄積され、より一層事態は悪化することになります。

 

睡眠不足の蓄積をできるだけためないためにも、夜勤中の仮眠をできるだけ取ることが必要です。たとえその仮眠が短い時間でも取ることが大事になります。

 

 

眠れない場合の過ごし方

 

短い時間でも夜勤中の仮眠は有効なのはわかったのですが、どうしても眠れない場合はあるものです。そんな時はどうすれば良いのでしょうか?

 

まず大事なことは眠れないような状況をつくることを、できるだけ控えるべきです。夜勤帯の勤務時間では最低限のルーティンワークで抑えることが大事です。

 

あまり仕事を詰め込み過ぎると、どうしても身体が緊張状態になりますので、入眠することが難しくなります。業務上どうしようもない場合もあるでしょうが、事業者もシフトなど配慮が必要でしょう。

 

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