介護施設などで飲料にとろみをつける場合、熟練された職員なら失敗はあまりあまりないでしょうが、人によってはダマを作る場合もあります。
利用者様の誤嚥を防ぐために重要なとろみ付け。ダマをつくってまたやり直しなんて事があると、職員の負担もますます増えますよね。
また、そもそもとろみをつける作業がないのなら、その分他の仕事にも時間を費やすことができます。
そこで新たにとろみ付きの飲み物も提供できるカップ式の自動販売機が誕生し、これを利用すれば職員がとろみをつけることから解放されます。
ニュートリーとアペックスの共同開発
介護の現場で活躍するとろみ付き飲料の自動販売機ですが、ニュートリーとアペックスが共同開発した製品になります。
ニュートリー株式会社は、栄養に特化した食品メーカーで嚥下障害対応食品等の開発、製造及び販売を行う嚥下補助食品のパイオニア企業です。
アペックスは自動販売機オペレーター業界のリーディングカンパニー。街中でもよく見かけるカップ式ドリンクの自動販売機でもおなじみのものです。
そんな両社が共同開発して、とろみ付を選べるカップ式ドリンクの自動販売機が日本で初めて登場をしています。職員の技術によって左右しがちなとろみ付けの心配がなくなります。
日本初!嚥下機能が衰えた人も安心「とろみ付き」飲料を選べる自販機https://t.co/ujWQkAKPKv#介護 #誤嚥 pic.twitter.com/hPPVWLR5qD
— 介護ポストセブン (@kaigo_postseven) October 31, 2018
とろみ付専用の自動販売機というわけではなく、普通のドリンクも購入できますし、さらにとろみをつけることができるというわけです。
とろみの濃度も調整できる
嚥下機能の低下も利用者様によってその程度が異なり、それぞれに合ったとろみの濃度をつけるのはさらに時間がかかる作業になります。
一つにまとめてとろみをつけるのなら、それほど手間はかからないですが、それぞれのコップごとにとろみをつけるとなると時間がかかります。
その作業が毎食ごとにあるわけですから、職員の負担は決して小さくありません。
紹介している新しい自動販売機なら、単にとろみをつけるだけでなく、とろみの濃度もボタン一つで調整できる事ができるます。
そのため、たくさんの利用者様のとろみをつける必要があっても、手間なくとろみ付飲料を用意することができます。
とろみ材は「ソフティアS」を利用
とろみをつけることができる自動販売機ですが、とろみ材に何が使われているかは気になるとこでしょうが。
新しい自動販売機では、飲料に「ソフティアS」でとろみをつけるための技術を、ニュートリーが嚥下補助食品の開発で培ったノウハウを活用しています。
片栗粉でとろみをつけるのとは違って、「ソフティアS」ならとろみのある状態で喉を通っていくため、医療機関や介護施設などで安心して利用されています。
とろみ付飲料だけなら利用範囲も限られていますが、この新しい自動販売機なら普通のドリンクも購入することができます。
職員や来客者も利用できる自動販売機に加えて、とろみを付ける機能もつくわけですから利用範囲が広く、導入のハードルもそれほどないおススメの商品です。